採血で意識不明(迷走神経反射)

健康診断のため病院に行きました。 検査項目はいろいろとありますが、ちょっぴり苦手なのは「血液検査」のための採血です。 避けられるものであれば避けたいところですが、健康診断の大きなウェイトを占めるでしょうし、今後の健康管理にきっと役に立つでしょうからね・・・。

椅子に座らされ、片腕の洋服をまくり上げてとりあえず覚悟を決めます。 「アルコールでかぶれませんか?」 「いえいえ、アルコール大好きです」 といった、ちょっぴりの不安感を消し去るためのくだらない回答をいたします。

差し出した片腕の、ひじの内側がすうっとする感覚を感じます。 このあたりまでは至って正常ですが、

「ちょっとちくっとしますね~」 といわれると、私の中で警戒レベルが上がります。 で、ちくっとして、採血スタートです。

その様子を、じっと見るのはどうも苦手なので、目を背けてあたりをきょりょきょろしたり、別のことを考えてみたりと一時しのぎに努力を傾けます。 普段でしたら、そう長くかからない間に採血も終わり、心身ともに開放され、何事も起こらないのですが・・・。

今回は違いました。

看護師さんの、 「なかなか出ませんね~」 「逆の腕にしましょうか~」

の問いかけがありまして、 「はいはいわかりました」 ということで、反対の腕を差し出して、すうっとしてちくっとやられました。 ここまで表向きはノーマルでしたが、内心はいやな感じです・・・。

しばらくして、寝入りばなのようなふわーん、とろーんとした感覚に襲われました。

異常を察知し始めた、看護師さん、 「大丈夫ですか?気分悪くないですか?」

ふわーんとはしてますが、気分は悪いわけではないので、 「まあ大丈夫です。採血は苦手なので・・・」

しかし、意識レベルの低下は増大してまいりました。

「横になって休みますか?」 の問いかけに、もう答えられないレベル(しゃべれない)。 でも、心の中では、採血は今回で完了してほしいと思っていました(やり直しは困る・・・)。

フリーズしはじめた様子と急激な顔色の変化が看護師さんのしきい値を超えたらしく、あわてて手伝いを呼びに行かれたご様子です。 この辺の記憶はあいまいですが、二人の方に肩を方を抱え上げられ・・・。 (いったん記憶なし)

一瞬意識が戻ったのは、病院の廊下でした。 廊下に仰向けに寝転がっていて、天井と、私の周囲を取り囲む複数の人間が見えました。 前後の記憶はありませんが、おそらく、脇を抱えられながらの歩行中に完全に私自身がシャットダウンしたのでしょう。両脇を抱えるお二人は私を支えることができず、やむなく廊下に横倒しになったんでしょうね・・・。 後で考えたことですが、横になって頭が下がったから頭への血流が回復して意識が戻ったのでしょう・・・。

その後は5~6人に抱えられベッドに寝かされました。横になってしまえば徐々に意識が戻ってきます。 ただ、体全体は緊張状態にあるのか、べっとりと汗をかきました。 2~30分位で完全に元に戻りました。

この件について調べましたら、「迷走神経反射」という状態のようです。 本能的に避けたい「採血」という行為が過度の緊張を生み出し、交感神経優位の状態へ。 しかし一方的優位の状態は続かず、振り子のように副交感神経優位の状態へ戻される・・・。 振り子の振れ幅が大きいとオーバーシュートして副交感神経優位による血圧低下のためシャットダウンに至ったようです。 健康診断のための朝食絶食による血糖値の低下もそれを後押ししたようです。

次回から、採血の際は気分が悪くなることを申し出た上で、寝た状態で行うのがいいでしょうとアドバイスをもらいました。

余談ですが、このようになる方って意外と多いようですよ(ちょっぴり安心)。